夢見たあの未来【Paradox Live on STAGE THE LIVE ~cozmez×悪漢奴等~ 感想】

 


最高~!!!

昨年もパラステの感想をこの言葉で始めたけれど、今年もやっぱり最高という言葉を選ぶ。

大好きな舞台が大好きな夏にライブの形で帰ってきた。リミッターなんて早々に粉砕して、高まる感情に身を任せてペンライトを振り回していたら指に豆ができて潰れていたことに帰り道で気づいた。

その興奮は一晩経っても冷めず、アーカイブを見返していたところに武子直輝さんと木津つばささんがインスタライブで裏話を沢山話してくれた。出演者側の視点を覗かせてもらったら、最高としか表せなかった自分の感情に少しずつ整理がついた。ほとんどTwitterに書いたけれど、それを整えて残しておきたかったのでまたここに書いていく。


◎夢見たあの未来

つばさくんが「皆さんにも好きなシーンとかあったらTwitterとかで言ってほしい」と言っていたので、まず1番好きなシーンの話をしようと思う。

私は、cozmezパートの前に2人が勝負に勝ったら雷麺亭で何を食べるか話してるシーンが好きだ。それは、昨年9月の珂波汰と比べて、表情や話し方が砕けているように感じて、珂波汰にも肩肘張らなくてもいい時間があるんだと思えて嬉しかったからだ。完全に保護者の視点で笑うけれど。

9月の珂波汰は、那由汰と自分を守るために全てを1人で背負い込もうとして鎧で武装しているように見えた。そんな珂波汰が口角を上げて晩ご飯の計画を立てて、相変わらず那由汰との距離感がおかしいけれど、渋々ながらも自分の食べたい物を考え始める。19歳の珂波汰の日常が見えた気がした。その日常はきっと那由汰の失踪があったから成り立つ日常で、この段階ではまだまだ脆い日常なんだと思えて、パラステの時間の流れも感じられたところも好きな理由の1つだ。

9月の舞台の終盤で那由汰が「珂波汰なら変わっていける。今よりももっとずっと強くなれる。俺がついてる。2人でいれば最強、だろ?」と言うのだけれど、あの時から珂波汰も那由汰も少しずつ変わっていっているのだと感じた。あの時と比べて、2人とも素直になるのが上手くなった印象を受けた。2人で分かり合えるのが当然ではないことに気付いて、それまで疎かにしていた自分を含めた人の気持ちに気づいたり、表現するようになった。

那由汰の失踪は、家族としてcozmezが再スタートを切るきっかけだと思っているのだけれど、これからcozmezが描く家族の形も少しずつ変化していくのだろうと思う。しかし、どんな形になったとしても2人の“最強”を更新し続けるのだろう。

 

◎止めどないDesire

ライブパートの好きな話をします!全部です!!!

と言ってしまえば味気ないので、もう少し掘り下げてみる。

1番好きな曲を聞かれたら私は「Get it」を挙げる。
2番のサビ、ステージ中央で珂波汰と那由汰が向かい合ってお互いを煽り合うように歌う。お前の最強はそんなもんじゃないだろう、俺が1番知っているんだ、と声が聞こえてくるようだった。

ドラマパートではどんな時も2人の関係性の濃さと深さが中心に描かれるが、ライブパートになると2人は意外にもクールだ。cozmezは2人だけのチームということもあるが、1人が上手に行けばもう1人は下手でそれぞれのパフォーマンスをする。そのパフォーマンスも双子だからといってシンクロを強みにしているわけでもなく、あくまでも珂波汰と那由汰、それぞれの最強を提示する。

そんな彼らのパフォーマンスは信頼から生まれるのだと「Get it」を見て感じた。ずっと一緒にいて、一緒にラップをやってきたからこそわかる、お互いの力。それを最大限に引き出すための熱量。そしてそれを見て、さらに熱狂する客席。とてもcozmezらしいステージだと思った。先に書いた2人が何を食べるか相談するシーン、目の前にヘッズがいるにも関わらず、珂波汰は那由汰用の表情豊かな話し方をする。那由汰もそうだ。2人にとって、お互いがいることが何よりも重要で、周りがどうかなんて些細なことでしかないのだ。しかし、そんな2人を見てヘッズはさらに胸を熱くする。

「2人でいれば最強」それは2人の願いや約束なのではなく、人生そのものなのだと思う。


◎まだまだ Never stop

ここまで2000字くらい書いているけれど、全部大好きなのでまだまだ書きます。この先はどんどん書いていかないと終わらないので箇条書きです。

・「俺らの音楽聞きたい奴手え叩け……は?なんだよそれ。葬式会場かよ。俺らの音楽で狂っちまいてえ奴手叩け……最初からやれよ」
え???この珂波汰は幻影ですか???ライブの煽りで絶対に聞こえてるのに聞こえないって言う人が3度の飯より好きなんですけど、それを軽く越えて急所を一撃で仕留められた。

・アレンのパートがほぼほぼ珂波汰に回ってきてたことにめちゃくちゃ上がりました。「Rap Guerrilla」の「We take you to the top Welcome to the dope world」のパート、主人公感があって羨ましかったのでここを歌う珂波汰が見られて本当に嬉しかった。

・振り付けじゃない細かい乗りとか手振りも超かっこよくて毎秒恋してた。特に、「Back Off」の「探していたBetter days」でOKマークにして探してるのと「Runnin'」の冒頭で銃を撃ったりする振りが好きだった。

・どの曲だったか定かではないけれど、珂波汰が踊りながらチラッと那由汰を見た瞬間があって、何となくそのシーンが珂波汰っぽいなと思った。インライを聞いた後にこのことを思い返したら、珂波汰は今この瞬間の那由汰とのステージを噛み締めたかったのかなと思えてより大事な記憶になった。

・インライでつばさくんが「キャラクターがあるから、ぶち上げると言ってもドープな、ダウナーな世界観でって思ってたんですけど、やっぱりライブやるとぶち上がっちゃう」と言っていたけれど、むしろそこが好きだった。私は珂波汰の根はものすごくピュアだと思っている。乱暴な言動が目立つのも、相手の言葉を全て受け止めてしまうからだと思うし、那由汰やラップへの思いは真っ直ぐ以外の何物でもない。だからライブ中に珂波汰がぶち上がっているのを見ると、珂波汰の芯が見えたようで嬉しくなる。

・昨年も言ったし、つばさくんが踊る度に言ってるのだけれどまた言います。つばさくんの踊り方がめちゃくちゃ好き。改めて好きな人が好きなダンスをするって有難いことだなって噛み締めていた。私としては、ダンスは上手・下手よりも、快・不快の感覚がどこまで合うかの方が大事だと思っていて、つばさくんのダンスは私にとって圧倒的に気持ちのいいダンスだ。リズムの強弱や余韻の残し方、表情などのセンスとしか言いようのない細かいニュアンスも私のタイプど真ん中で、見ていてドーパミンが溢れるような感覚さえする。もちろん、つばさくんが踊れる側の人で、アイソレーションの可動域や重心移動の正確さには惚れ惚れする。あの至福の光景を作り上げたつばさくんの妥協のないアウトプットとこれまでのインプットの積み重ねに敬意を表したい。


以上!パラステライブの好きなところでした!
1週間毎日アーカイブを見ていたのに、もう恋しくて仕方がないので、絶対に、絶対にまたパラステの世界に触れられることを願って、この感想文を終えたいと思います。

(今後の本ブログの目標。自分の決めた締切に追われない。)